
周りを巻き込んでプロジェクトを共創するには?
やること山ほどあって時間が足りず、休日になっても心が休まらない。最初は燃えてたのに、いまはただ耐え忍んでいる。つかれて何のためにやっているのか分からなくなってくる…
プロジェクトでこんな状況に陥ったことはあるでしょうか?
アイデアもプランも素晴らしいのに、気付いたら自分だけが走り回っていて周りがついてこない…
私たちも、プロジェクトリーダーの伴走支援をする中でそんな困難を共にしてきました。
こんなとき、ガントチャートは何も役に立ちません。
では、どうやったら抱え込まずにプロジェクトは進んでくれるのでしょうか。

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自律的に進化するプロジェクトに向けて
様々なプロジェクトに携わる中で、私たちは、あることに気付きました。
"上手くいきそうなプロジェクトは…会議のノリが良い"
つまり、ひとりで進めないことこそが重要なのではないか。
この気付きをヒントに、私たちは企業だけでなく、行政、ソーシャル、大学研究に至るまで、幅広く活用できるメソッドを求めて7年以上、試行錯誤してきました。
自律的にメンバーが動きながらもプロジェクト全体として進化していける方法。それを追求する中で、とくに複雑なプロジェクトほど1人で進めてはいけないということが分かってきたのです。
プロジェクトマネジメント(管理)climbing
プロジェクトは山登りに例えられます。高尾山なら計画して1人で登れますが、険しい山は1人だと厳しいどころか命を落としかねません。そもそも、山とは何か?どんな装備が必要か?
立ち止まって知るところから始めなくてはなりません。
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カオス
Mess
山登り
Climbing
そんな険しいプロジェクトの登り方を学ぶ場として昨年末に誕生したProject Climbing Challenge (PCC) が、今年も開講します。
プロジェクトマネージャーは、期限に追われ追い込む管理者ではなく、本来はゴールやその先の未来を創造する存在であるはずです。
ご自身のプロジェクトを例に、これまでと違った「登り方」を探究しませんか?

「道のありがたみを知っているものは、
道のないところを歩いたものだけだ」
by 大島 亮吉(日本の登山家)
8週間の道のり

混乱したプロジェクト渦中でも、「何が起きていて」「何が上手くいっていないのか」を人とは異なる解像度で理解できる状態を目指して、実践と議論を重ねていきます。
8週間後ふりかえってみれば、巻き込みながらチームを作り、不測事態に冷静に対処していける「Project Climber」になっている自分を発見するでしょう。
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Week 1
Week 2-3
Week 4-5
Week 6-7
Week 8
☑ 現状把握力
☑ リーダーシップ
☑ 巻き込み力
☑ 推進力
☑ 対応力
☑ 浸透力
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Week 6-7
山を読む/切り拓く
プロジェクトとは何かを前提に、進化するゴールを追求し続けるための「問い直し」を導入します。
Week 4-5
山を登る
不確実な状況をプロジェクトメンバー全員で前に進めていく方法を試して腑に落とします。
Week 2-3
地図を描く
曖昧なプロジェクトを形にしていく過程で生じる、2つの落とし穴をどう回避するか考えます。
Week 1
集合する
自分のプロジェクトを整理しながら、互いにどんな困難を抱えているのかを可視化します。
Week 8
景色を眺める
得られた気付きや学びをシェアし合いながら、全員で旅路を総括します。
参加者 (PCC1期生) の声
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受講前はプロジェクトは経営者やプロデューサーのモノであり、自分自身はサポートに徹しようとしていました。ただ、気持ちが自分の中で乗ってこない瞬間がありました。
PCCを受講して、一人ひとりがオーナーシップを持ってプロジェクトという名の山を登ることの大事さを学び、これからは私が思うプロジェクトゴールをもっとメンバーに提示していきたいと思います。
河野奈保子さん
NPO法人事務局&美術大学非常勤講師

印象に残っているのは、プロジェクトでの「問い直しの必要性」について講義を聞いて、とても救われたところです。
これまでは、一度決めたことは変えずにすぐ実行するべき、という意識が自分の中にあったからです。今後はPCCで得たナレッジをチームに共有しつつ、ハッピーなプロジェクトを増やしていきたいです。
長島志歩さん
IT・クリエイティブ業界 コンテンツディレクター

PCCでは業界関係なく、プロジェクトを進めるうえで課題感を持っている方が多く参加されていました。
プロジェクトに関わる仕事をする者同士、参加者のみなさんと課題を共有し合い、自分の抱えている悩みを相談することができたのはとても良かったです。
松野陽介さん
クリエイティブ業界 プロジェクトマネージャー
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定例のやり方などすぐに実践できるナレッジを教えていただき、8週間受講しながら日々の業務上で試すことができて良かったです。
また、これまで一人でプロジェクトに関する悩みを抱え込みがちでしたが、PCCで私と同じような業務をされている方々に気軽に相談することができとても助かりました!
大森安希子さん
広告・マーケティング業界 経営企画部
「不確実なプロジェクト」を探究する5つのポイント
そもそも「不確実で複雑なプロジェクト」って表現しづらいのに、どうやって皆で議論し合うのだろう?という疑問を持たれたかもしれません。
そのパラドクスを破るヒントは、「実践と理論の往来」にあります。
実践 ←→ 理論
「ああ、これね」という言語が増えることで、ものごとの解像度が上がった経験はあるでしょうか。それは実践と理論の往来が為せる業です。
とはいえ、ただ実践して議論すればよいというわけではありません。コパイロツトが17年間プロジェクトを探究する中で見出した、「実践と理論の行き来」をまわすためのに欠かせないポイントを5つご紹介します。
様々な業界での実践知を持ち寄る
1
プロジェクト一般の探求なのに、特定の業界や領域にのみ適用する方法論(メソドロジー)に固執していては探究が止まってしまいます。普遍的な原則を探究するためには、業界に関わらないプロジェクト推進の実践知が不可欠です。
プロジェクトの成功を誰よりも望む
自分の正しさや固定観念にとらわれず、建設的な議論を積み重ねるためには、誰よりも(時にはプロジェクトオーナーよりも)成功にこだわりつづける、いわゆるエクストリーム・オーナーシップが求められます。
2
社会学・哲学といった学術領域の議論を踏まえる
3
現在主流のプロジェクトマネジメントは工学(エンジニアリング)のパラダイムの上に成り立っています。そこでは一切問われることのない「ゴール」「期日」「チーム」といった日常用語を超えて、そもそも論を議論するためには社会学や哲学が必須です。
探索型プロジェクトとして進める
4
何もかもが新しい探究においては、メンバーの率直さだけが拠り所であり、多様なバックグラウンドを持つメンバーが協力し合うことも重要です。双方を兼ね備えるには、場作りを促す探索型のプロジェクト推進が有効です。
社会や周りの人たちのために探究する
5
自分の利益のためにテクニックを探究していると、越境できないだけでなく、困難に直面したときに乗り越える意味を失ってしまいます。難題に向かって協力関係を築くためには、社会や周りの人たちのためにチャレンジしていることが重要です。
上のどれか1つが欠けても、みんなで「不確実なプロジェクト」を探究する道は閉ざされてしまいます。PCCでは、コーディネーターをはじめ、参加者の皆さまと「実践と理論の行き来」ができる場作りを目指してプログラムを設計しています。
コーディネーター紹介
#アカデミック
八木 翔太郎

東京都出身。東京大学大学院学際情報学府博士後期課程。開発経済専攻、イノベーション研究を経て、現在は主に社会学(実践理論)・哲学(プラグマティズム)に基づいたプロジェクトマネジメントの理論研究を行っている。
学部卒業後、総合商社の全社ITプロジェクト、米国財団法人のプログラムマネジメントに携わる。
現在は、コパイロツトで社内外のプロジェクトを推進するほか、Project Sprintに関わる理論研究や、効果検証などを進めている。
#ビジネス
賀川 奈那実
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愛知県出身。ニューヨーク州立大学ジェネセオ校 コミュニケーション学部ジャーナリズム・メディア学科卒業。大学卒業後は外資系ソフトウェア会社でビジネスアナリストとして複数のプロジェクトに従事。現在はコパイロツトでSuperGoodMeetingsのカスタマーサポート業務や情報発信まわり、イベント運営サポートなどをメインに行っている。
#ビジネス
高山 みちのぶ

大阪府出身。北海道大学でデータサイエンスを専攻し、レコメンドエンジンの研究を行う。
卒業後、広告代理店や外資系IT企業にて事業立ち上げに携わり、その後LegalTech領域で起業。2年間同社のCOOとして事業全般をマネジメント。
2021年 コパイロツトにジョインし、SuperGood-Meetingsの事業責任者として動きながら、ローカル・ソーシャル起点のプロジェクトに関わっている。またワークショップトリガーのプロジェクト推進の研究も行っている。
#ソーシャル
原田 優香

京都府宇治市出身。2018年より、対話を通して参加者が「安心して悩みや生きづらさを吐き出せる」ことと、他者からのフィードバックにより「自分の特性を言語化」していく「ジブン研究」を立ち上げる。現在は8期目で、総勢130名弱が参加。会社の組織運営やコミュニティ支援、イベント企画運営、プロジェクトマネジメントの仕事に複数社携わりながら場づくりを探求中。好きな言葉は「生きてるだけで丸儲け」。
主催紹介


MISSION
プロジェクトの推進をサポートすることで、自分の能力を活かして楽しく働く人を増やす
ABOUT
私たちコパイロツトは、多種多様な目的やメンバー構成のチームにおいて、「コパイロツト(副操縦士)」としてプロジェクトを推進するため、2005年に設立されました。
デジタル領域や新規事業開発のサポートをしながら、プロジェクト推進できるチーム・組織づくりをプロジェクトチームとともに目指します。
新たなプロジェクトの視座を得る8週間
PCCはプロジェクト登頂のためのメソッドを一方的に伝える場ではありません。
様々なプロジェクトに関わってきた私たちが持つ経験則やプロジェクト設計・推進・組織づくりに関わるアカデミックな知見、ご自身が関わるプロジェクトを探求するワークショップを通して、自らの役割を捉えなおし、次の一歩を踏み出すための場です。
1期では参加者同士で支え合う場があり、私たちもまた学び気付かされ、全員で探索する可能性を感じた8週間でした。
これまでにない発想や試みを探究する心構えがあるならば、きっと他にない学びを得られるはずです。
Project Climbing Challengeで得られるもの

1. 講義動画と問い(プロンプト)
可能な限りインタラクティブな時間を多くとるため、カリキュラムのうち前提になるものは動画コンテンツで、実践知を要するものは「問い」の形で提供し、課題をこなしていただきます。
2. ワークショップ&議論の場

毎週のセッションでは、テーマの理解を促進するようなワークショップや、持ち寄ったご自身の課題をもとにした質疑と議論を行います。
3. ピアサポート(マスターマインド)
毎週のセッションとは別に、割り当てられたチームごとに空いている時間でマスターマインドを開催します。課題をするもよし、ピアコーチングをするもよし、雑談をするもよしです。
4. ワークブック&ご自身のプロジェクト登頂ガイド
各週の課題を記入していくと、最終日に1つのドキュメントになるようなワークブックを配ります。出来上がった際には、ご自身のプロジェクト登頂ガイドとして使っていただくのもよし、社内やプロジェクトメンバーにご共有いただいても構いません。

5. 仲間と繋がれるチャットグループ
互いに関心や悩みを相談できるチャットグループにご参加いただきます。PCCが終わった後にも引き続き使える連絡板になります。

Bonus #1: プロジェクトクライマー・アセスメント


自分にどんな知識・理解が不足しているのだろう?そんな疑問や不安があっても大丈夫。
PCC受講前後でアセスメントを受けることで、何が得意でどこに伸びしろがあるのか一目で確認することが可能です。
Bonus #2: 会議ツール (SuperGoodMeetings) アカウント&サポート
「ファシリテーションは難しい」「オンラインはなおさら」そう感じているならば、この会議ツールが役に立ちます。
特に探索型のプロジェクトにおいて、伸びてしまいがちな会議を時間内に収められるだけではなく、不確実なプロジェクト推進に必要なメンバーの行動と納得を促していきます。
一見シンプルでありながら思想が詰め込まれているこのツールは、PCCで学ぶ内容と相性抜群です。


Bonus #3: プロジェクトチーム・アセスメント

私たちがプロジェクトチームの結束を高めるために使っているアセスメントを(初)公開します。
簡単なアンケートに回答するだけで、客観的にチームの状態を把握し、機能不全を避けながら改善に向けた方向性を確認することができます。
分析レポート付きなので、ふりかえりに用いれば効果的なチームビルディングが可能となるでしょう。
+ Option: 1on1 コーチング ×6回 & ワークシート個別フィードバック
PCC1期でご要望をいただきつつ、リソース不足で応えることのできなかった、1on1コーチングを人数限定で提供します(オプション費用)
グループセッションでは深く取り上げることのできない、具体的なプロジェクトの悩みや、ワークシートの個別フィードバック、アドバイスや質疑応答などを通じて、何よりご自身の変化を促していきます。
PCCで取り扱う内容は容易ではありません。実践と理解をじっくり結び付けたい方、腑に落としたい方におすすめです。

Project Climbing Challenge
Project Climbing Challenge +

「山には友情がある」
by テンジン・ノルゲイ(チベットの登山家)